不動産業界の、見えない部分。知らないから、簡単に騙される。言葉巧みに誘導されて、損をしないよう、私の経験・同士達の経験を、書いていきたいと思います。
私の例
管理会社からの、事実ではない連絡
その時の、管理会社からの連絡内容です。
この時の私の状況
- 物件価格は決まっていない
- 売買契約書は、書いていない
- 管理会社へは、一般媒介契約売買するとしか伝えていなかった
(このことで、数社への依頼とは分かる)
14:49 ライン電話
以下は、録音は撮っていませんので、私の記憶・記録となります
さっき確認をしたら、あなたの持っている物件が、不動産業界内で、取引をされたいるようです。
それも、ものすごく安い価格で。
えっ?でも、まだどことも契約書は書いていないですが・・
契約書が無くても、不動産会社同士で、販売が決まってしまうと、取り返しがつかなくなります。
本当は、このような事は、売主様に伝えることは、いけない事なのですが、あなたは、長く取引をさせてもらった、大事なお客様ですので、特別に今回お話しさせてもらいました。
今、言われている価格で売られてしまうなら、うちで、あなたが損をしないように買い取りましょう。
うちなら、書類上で操作ができますので、手出しを無いようにすることができます。
まだどことも契約書は書いていないですが、印鑑も押していません。
そんなことが、あるのでしょうか?
不動産業界では、ある事なんです。
今私が、あなたに連絡していることも、本当は禁止されている事なのです。
勝手に売買されないように、今すぐ販売依頼をしている業者に、販売を取り消してほしいと連絡してください。
売買されると、もう取り消しは出来ませんので!!
パニック!!どうしよう。
5年間、付き合いのある、この人が言っているんだから、本当なのかも。
私を心配して、連絡をくれたんだ。
私が、損をしないように調整してくれると言ってくれている。
分かりました。
では、お願いします。
このやり取りで、今冷静に考えて分かる事は。
- 具体的な事は、何一つ言っていない
- 私が、依頼している不動産会社の名を言わない
- 安い価格とは言っているが、具体的な価格を言っていない
私の取った行動
- 仲介業者へ、売買のストップの連絡
- しかし、腑に落ちなかったので、冷静になりもう一度自分で考えてみる
- 契約書へのサインもないのに、売買が成立するはずがない
- 1社の仲介不動産会社へ、上記のようなことがあるのか、相談
やっぱりおかしい。サインもしていないのに、売買されるなんて。
そんなことが、本当にあるのか?
1度、店舗訪問して、丁寧に説明をしてくれた、仲介業者の人に、聞いてみよう
同じ不動産業界の人なので、どうなのかと思いながらも、電話で話を聞きました。
契約書が無いのに、勝手に不動産を売買することは、ありえません。
その様な言葉を、信じてしまって、損をされる方は多いです。
やっぱり・・・・・嘘でしたか・・・
おそらく、専任媒介契約を結ぼうとしていた
ここからは、私の想像です。
実際は、管理会社のいう事は聞かずに、一般媒介契約で売買行動を起こしました。
管理会社の担当者は、「うちが、責任をもって売却します」「損が出ないように頑張ります」と、言っていました。
つまり、うちで販売をさせてくれと、いう事です。
これは、専任媒介契約を結び、手数料の2倍取り。物件の囲い込み。
と言う事が、容易に想像できます。
不動産を1件売却すると、手に入ってくる金額は、40万円以上になります。
専任媒介では、それが2倍。
物件価格が1000万円以上なら、約100万円近くの収入です。
心配していたのは、私の事ではなく、自分たちの利益のチャンスだったのだと思います。
一般・専任・専任専属媒介契約の違いに知いては、こちらを参照にしてみて下さい。
同士の方々の体験
これは、手数料の2倍取りが、目的です。
通称「両手売買」と言われています。
1度で、2度おいしいといううやつです。
そして、販売の窓口が1つとなる事で、本当は、高値で買ってくれる不動産会社がいても、「あー、その物件は、もう契約が決まりそうです。とか、もう買手が付きました。」と言って、断ってしまい、自分で、買い手を探す。
その値段がたとえ安くても、「今の相場は、このくらいじゃないと買手は見つかりませんね。」と、言えば、売主には分かりません。
レインズとは、不動産業者のみが見れる、国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているコンピューターネットワークシステムです。
一般の人は見ることは出来ません。
レインズに登録すると、売却物件が、他の多くの不動産会社の検索にかかります。
このように、レインズに登録したほうが、売主には有利に働くのですが、私たち一般人は、レインズが何かも、知らないことが、多いと思います。
私もそうでした。
「レインズに載せない方が、プレミア感がついて、高く売れやすいですよ!」と言い、「その為には、弊社と専任媒介契約を組まないといけませんね。」と、言ってきます。
専任契約のリスクの高さは、上記に述べたとおりです。
これは、私もちょっと意味が解らなかった事例です。
売買契約も済んでいるのに、他の不動産会社から連絡があったそうです。
「○○物件ですが、弊社がもっと高く買い取ります。」と。
手付金が支払われたら、契約は確約です。
- 手付期限内の解除申し入れは、手付金(通常30万円)の2倍額の支払い。
- 期限外の解除申し入れは、物件価格の10%の金額+手付金額の支払い。
上記の支払い額がかかります。
なのに、契約解除の申し入れああったそうです。
その方は、違約金の事を知っていたため、連絡をしてきた不動産会社に、「違約金込みの金額で今以上の金額で買い取るのか?」と、連絡したそうです。
その後、その不動産会社からは、何の連絡もなかったそうです。
もしも、違約金の事を知らずに、高く買い取ってくれるなら・・と、契約解除をしていたら、多額の違約金が発生していました。
サインをしてしまったら、「聞いてない・知らなかった」は、通りません。
重要項目説明書には、分かりにくく、きっちりと書いてあります。
そして、サインをしているのです。
もしもですが、不動産会社同士が結託していたら?と、勘ぐると恐ろしいものです。
見た目は弁護士・心は詐欺師
この言葉、使うのは心苦しい部分が大きいです。
私は、現在ワンルームマンション2件の売却行動中です。
1件は、無事に売却できました。
売却行動の中で、不動産会社に騙されかけたこともあります。
でも、騙されそうになった私を支えてくれたのも、別の不動産会社でした。
良心的な、不動産業者の方もたくさんおられます。
その様な方々に、私自身たくさんの事を、教えていただきました。
でも、悪徳業者がいることも事実でした。
不動産売却で、どうしようと迷っている方、想像ですが、多くいらっしゃると思います。
無知な事を、悪いように利用しされて、大きな損をされません様。
見た目の誠実さの裏に隠れているかもしれない、言葉を聞き逃さないよう、お役にたてたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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