白衣の天使になりきれない、グレーな天使?の日常・・
民医連に勤めて、知る現状に戸惑いが隠せない。
この人は、一体だれ? (゚Д゚)
勤める病院は、『民医連』と言うくくりの病院。
弱者を守る!!と言うのが大目標なところ。
ゆえに、生活保護者・浮浪者・家なし人が、よく入院してきます。
その中には、本人の名前が分からない人も・・・
倒れていれば、QQ車を呼ぶのは、人情です
道を歩いていて、倒れている人がいれば、119番に連絡を!
心優しい、民間人の方々は、119番へ連絡。
そして、お仕事の救急隊の皆さま。
お仕事ですから、救急隊も、病院に運ばざるをえません。
救急隊には、患者さんを運ぶ際、本人・家族の希望があれば、希望の病院への、
搬送を重視しますが、そうでないときは、年齢・状態で、搬送する病院が、暗黙の了解で、
決まっていたりするのです。(医療者あるある)
そして、うちの地区では、身元不明の方は、民医連病院へ。
救急搬送ですから、一生懸命助けます
病院はどのような方でも、救急搬送されれば、治療を行います。
そして、治療を行って、状態が安定すれば、退院又は病棟へ入院・・・
助かっても、身元は不明・・・
とりあえず、命は助かっても、お名前・住所・家族構成などが、分からないことも。
よくあるパターンは、身分を証明するものを、何一つ持っていない。
脳の障害で話すことができない。
食事がとれずに、鼻からチューブが入っている。
この人は、一体だれ?見た目アジア人ではあるが、日本の国籍をもっているの?
全く、手がかり不明なことも・・・
付いた、名前は、病棟名
名前がないと、いろいろ不便。
だから、病院でとりあえずの名前を付けます。
うちでの、よくある命名方法は。
- 病棟名 8階東に入院しているなら、 東 八郎 とか
- 発見場所名 東京 都 とか
- ミックス名 東京 八郎 とか
なんとも、いけてないネーミングセンスですが、事実そんな感じ(;^ω^)
仕事ですから、ちゃんとしますけど・・・
どこの誰とも分からない、患者さんでも、お金を払う事のない患者さんでも、
入院している以上、他の方と変わりなく、私たちはお世話します。
食事にオムツにお風呂にシーツ交換爪切りなどなど
着る服がなければ、病棟用を貸し出し、タオルがなければ、貸し出し・・・
洗濯ものは、なぜか病棟スタッフが行い・・・・
散髪をするお金がないから、お風呂の時に、スタッフが散髪・・・
不潔な状態が嫌だから、しますけど・・・しますけど・・・
なんでしょう。モヤモヤするのは・・・
日本国民の、基本的人権で言えば、当然の権利なのでしょうが・・・
仕事ですから、しますけど・・・するんですけど・・・
なぜか、心が灰色(グレー)になる、今日この頃なのです。
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