新人指導は悩みの連続。どうしてよいか分からなくなったら、段階的指導の基本方法を使ってみると解決の糸口がみつかるかも?
プリセプターになったけど、指導って難しい。具体的にどんな風に指導したらいいの?
知ってる?指導するときには、4つのプロセスがあるんだよ!
4つ?
そう。最初は、ゆっくりと段階的に指導していくの。
『準備』『説明』『実践』『評価』だよ。
教え方の、4つのプロセス
まず今日は、何を、どこまで指導するのか、しっかり把握しておくことが大事だよ。
準備する 知識・姿勢能力の整理
- プリセプターさんが、『何を、いつまでに、どのレベルまで』指導するのかを確認する。(病棟で決められている、年間計画に沿って作成 例えば、注射はいつ頃からチャレンジするとか)
- 新人さんの緊張をほぐしながら、業務・処置に対しての学習を準備させる。(事前学習)
- 『何を・いつまでに・どのレベルまで』行うのかを、新人さんに説明する。
- 既にできる事・知っていることを確認し、どの部分の補佐が必要なのか把握する。
- 指導する、業務・処置に対しての目的を新人さんと一緒に確認する。
- 自己の安全に対する確認をさせる。
なんか、すごく準備が必要なんだ。
なんでも準備が大事だよ。病院ごとに師長・主任・教育委員会がたてた、新人年間計画があるだろうから、それに沿って各手技の実施予定をそれぞれ計画しておくと、新人さんにも説明しやすいかも。
そっか。いつ頃からこんなことするんだ!って分かっていれば、心の準備ができるよね。
説明する 知識・姿勢能力をビジュアル化して理解させる
ここで、指導者ちゃんが、お手本を見せてあげるんだよ。
- 学習する業務・処置の説明を、新人さんに行う。
- プリセプターさんが、実際に行っているところを見学してもらう。
- 注意すべきポイントがあれば、伝える。
- 理解できていない様子があれば、繰り返し説明する。
- 丁寧に・根気強く指導する。
自分も、しっかり分かってないと、緊張しちゃいそう・・・
何回くらい、見学が必要なのかな?
それでいいんだよ!指導しながら、成長していくから。いままで、疑問にも思わなかった事に気づけたり、復習もかねて成長していけるよ!!
回数かぁ?回数は、手技の難易度や新人さんのキャパもあるから、2人で相談しながらで、いいんじゃない?
任せる(実践) 技能を習得させる
- 新人さんに実際に行ってもらう。
- 最初は、行いながら手順やポイントを説明する。
- 慣れてきたら、新人さんの主体性を尊重して、危険な状況がない限り任せてみる。
- 新人さんのレベルに無理があると感じたら、手技を引き受ける。
事前学習、見学が終了した段階で、実践だよ!
基本は、新人ちゃんに任せるっていう、スタンスがいいよね。
評価する(フィードバック) 自己成長のために課題を把握させる
出ました。フィードッバク。
これ難しいんだよね。
フィードバックをする時は、自分の主観を入れないで、事実のみを確認していくことが大事だよ。事実を洗い出して、どうしたら良かったのかを考えてもらう事が大事だよね。
- 業務が終了した後、『良くできた点』『努力が必要な点』を整理する。
- 『良くできた点』は、誉める。
- 努力が必要な点に対しては、主観を入れず事実のみを洗い出し、なぜ出来なかったのか?どのようにすればよいのか?を、一緒に考え次回に生かせるようにする。
そっか!フィードバック難しいけど、良かった点・残念だった点を、洗い出して一緒に考えていくんだ。がんばって、やってみよう。
まとめ
指導方法は、色々なやり方があると思います。でも、順序良く・段階的に指導していくことが大切だと思います。忙しくてなかなかゆっくりと指導する時間は取れないかもしれませんが、準備をしっかりとして、フィードバックを日々行っていくことで、問題点がはっきりとしてきて、何を・どうすれば良いのかが、はっきりと見えてくると思います。分からないことが、分からない新人さんにとって、何が問題なのかを気づいてもらう事は、とても難しいことですので、毎日のフィードバックはきっと役に立つことだと思います。この記事が、誰かの役に立つことができればうれしく思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
大丈夫!みんな最初は新人でした!!
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