看護師さんのしごとは、配属されたセクションによって、実は仕事内容が、
全く違ったりします。
今回は、療養病棟と、いう所のお話です(^▽^)/
私が、経験してきた(看護師歴30年)感想。
対象は、高齢者(寝たきり・認知症)
ほとんどの、療養病棟と、言われるところは、緊急の入院は、
ありません。
基本的に、他の病院からの、予約転院。
もちろん、手術もなく、大きな検査・処置もありません。
点滴・血液検査・レントゲンなども、ありますが、急性期・一般病棟に
比べると、数は、少ないです。
対象者も、高齢者で、寝たきり・認知症の方が大多数を占めます。
なので、基本的に、緊急を要する事は、ほとんどない。
(状態急変時は、一般病院への転院となります)
と言うのが、特徴としてあります。
9割は、ルーチン仕事=変化がない
入院があっても、何時に、どこから、どのような人が、
入院してくるのか、情報が、事前にありますので、大きく慌てる
事はありません。
毎日の仕事も、決められた時間に、することが決まっている事が、
ほとんどです。
毎日、同じ時間に、同じことを、数こなしていく。
仕事の、9割は、ルーチン業務という事が、特徴としてあります。
保清に、離床。そして保清
仕事の、大半は、入院患者さんの保清業務となります。
身体保清・褥瘡予防
- 入浴(療養病棟では、2回/週)
- オムツ交換
- 毎日の陰洗
- 体位変換
- 爪切り
- 男性の、髭剃り(毎日)
- マウスケア(3回/日)
- 褥瘡など、傷のある方は、消毒・処置
離床
- 食事毎に、車いす離床(基本食事は、食堂で食べてもらっています)
- ディルームで、5回/週、昼食前に全体リハビリがあるので、離床
- 寝たきりの方は、曜日を決めて、1回/週、車いすへ離床
とにかく、保清と、離床に重点を置いている事が、特徴となります。
転倒予防
認知症の方が、多くいるため、転倒予防も、とても大切です。
ナースコールを、指導しても理解することが、難しい方には、
センサーを使って、転倒を予防したり、車いす離床を行って、
スタッフと、行動を共にしてもらう事も、多いです。
理解を、なかなか、してもらえない方の、お世話をする。
と言ったことが、特徴としてあります。
退院に向けての、支援
現状、ずっと入院できる。と言う、病院は、ありません。
なので、自宅退院が難しい方の、次の行先を、
決めるという事が、必要となってきます。
そのために、家族の意向・患者さんの状態を、キチンと把握して、
目標を立てて、リハビリを行います。
そして、各セクションと、連携して、話し合いを重ねていく。
という事が、特徴としてあります。
入院期間が、長い
一般病院は、ほとんどが2週間で、退院・転院となります。
でも、療養病院では、入院期間は、一般的に、3か月~6か月、
となる所が、ほとんどです。
なので、基本的に患者さんと、長い時間を過ごす・変わらない。
と言うのが、特徴となります。
日常の中の、小さな変化を見つける必要がある
療養病棟は、変化が少なく比較的ゆっくりとした、業務内容となっています。
でも、対象が高齢者ということもあり、小さな変化に、気付いていかなければ
いけないと言う、必要性もあります。
患者さんは、たくさんの疾患を抱えている方も多く、高齢者特有の、
自分の体の異常を、上手く表出できないと、いう事も多くあります。
患者さんの、一番近くで介護を行っている、看護師が、
小さなサインを、早く見つけて対処を行っていくという、
スキルも、看護師には求められます。
このスキルに関しては、療養病棟だけしか経験していない方・
療養病棟が、初めての職場の方には、
少し、ハードルが高いものにも、なるかもしれません。m(__)m
疾患に関して、急性期から安定期に入るまでの過程を、経験していないからです。
どうしても、経験値的に、急性期・一般病棟での経験がある人よりも、
スキルが、高めにくいという事は、事実としてあります。
ここは、自己学習で、不足部分を、補っていく必要があります。💪
まとめ
療養病棟は、比較的ゆっくりとした仕事内容になっています。
病院には違いありませんが、病気を積極的に治療するというより、
患者さんの身体を清潔に保つ。
と、いう事に重きを置いている所だと思います。
でも、ゆっくりと、しているだけではなく、日常の中の小さな変化を、
見つけることも、とても大事な仕事です。
患者さんの表情・皮膚の状態変化・呼吸の仕方の変化・精神状態などなど・・
危険リスクを考えて、先回りをして予防をすることも、大事です。
患者さんだけではなく、家族の経済状況・介護状況・環境など、
家族の方とも、コミュニケーションを、取りながら、最適解を、
各セクションと協力して、見つけていくことも、とても大事です。
バタバタと、走り回る事も、時間に追われることも、
少ないですが、総合的な知識と、経験が、必要になりやすい、
場所なのでは、ないかな?と思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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