家族の到着を、しっかり待っていた。80代男性。ご立派で、安らかでしたm(__)m

看護

2022年。あけましておめでとうございますm(__)m

本日より、新しい1年が、始まりました(^▽^)/

私たち、看護師は、盆も正月も関係ない職種・・

今まで、約32年間、看護師をしています、私も、例にもれず、

本日、元旦の日勤が、終わったところです(;^ω^)

今年は、新年一発目から、お見送り、してきました。

看取り目的で、転院された、80代男性

2021年12月28日に、うちの、療養病棟に転院された、患者さん。

元気な頃は、パチンコが大好きだったそうです(;^ω^)

お酒も、そこそこ?飲んでいて、元気に生活をしていたそうなのですが、

年を重ね、少しずつ調子を悪く、してしまったそうですm(__)m

転院してきた時の状態は、CVが、左内頸に入っていて、るい痩も著明。

あまり、開眼もせず、レベル的には、もうよろしくない状態でした。

会話を、する元気もなく、ただ、静かに横になっている、患者さんでした。

状態監視のため、モニターを、装着して、いつでも、状態変化時に、

対応できるよう、準備を行いました。

ご家族は、奥さん・娘さん。

転院時の、医師からも、『静かに、見守ってあげましょう』と、

説明をされ、家族の方も、納得されている状態でした。

1月1日 

朝9時

転院後も、特に積極的な治療はせず、身体の保清に努め、

さらなる苦痛を、与えないよう、褥瘡の予防に力を、入れながらの、

看護を、していました。

本日、1月1日は、私が、受け持ちになる事に。

朝、状態は、良くないものの、状態は大きくは変化なし。

情報を得て、ルーチン業務の、全員のオムツ交換を、約1時間かけて、

スタッフほぼ全員で、施行。

もちろん、この患者さんのオムツ交換も・・・

その時は、特に、大きく状態が変わる事は、ありませんでしたm(__)m

10時過ぎ

オムツ交換が、終わって、いざ、本格的な部屋回りへ!!

と、準備をしていると、モニターの心拍数が、少しずつ、

下がってきました。

『あら、さっきは、変わりなかったけど・・・』と、

訪室すると、呼吸が、弱くなっていて、状態が変わっていました。

すぐに、家族へ連絡。

モニターの波形を、見ながら、他の患者さんのバイタルや、状態を観察。

家族の、到着は、30分ほど、かかるとの事でしたので、

現状の、この患者さんの状態からして、『家族は、間に合わないだろうな・・』

と、思っていました。

聞こえないかもしれないけど、声をかける。

私は、いつもこのような時には、意識レベルがはっきりしていない方にも、

声をかけるようにしています。

『家族の方、あと少ししたら、病院に来ますよ』

『もう少し、待ってみませんか』

『最後に、会いましょう』

『あと、少し、少し、頑張れませんか』

『きついですよね・・・』

やはり、最後の場面を迎えるとき、家族が、間に合うのと、

間に合わないのでは、心残りが、変わってきますm(__)m

臨終が近い患者さんに、辛く、きつい思いを、散々してきた患者さんに、私は、基本、

頑張って。とは、言いません。

痛みがあれば、すぐに鎮痛剤を使うタイプ。

血圧が、下がるからとか、まだ、時間が空いてないから、とか、

いう方もいますが、我慢した先に、元気になれるという望みが、ない方に、

『もう少し、我慢して。頑張って。』と、言うのは、どうなのかな?

と、いつも思っています。

でも、臨終時に、家族の方が、間に合うか?間に合わないか?ギリギリ??

と、言うような状態の時には、

『もう少し。もう少しだけ、頑張ってみませんか?』

『今までも、頑張ってきたけど、あと少し・・・』と、声をかけます。

患者さんに、聞こえているのかは、分かりませんが。

10時30分

この時間になると、患者さんの呼吸は、ほとんど止まっている状態に、

なりました。

今日は、1月1日。

私の住んでいる地域は、この時間は、とてもお天気が良かったです。

この患者さんの部屋の向きは、東向き。

朝からお昼にかけて、日が差し込んでくるお部屋。

ちょうど、カーテンを開けると、まぶしい日差しが、

お部屋に入ってくる時間でした。

私は、カーテンを全開にして、声を、かけてみました。

『今日は、元旦ですよ。とても、いい天気ですよ』

『もうすぐ、家族の方来られますよ』

患者さんの、呼吸はもうほとんど止まっていましたが、

モニターの波形は、10~30台を、何とか維持している状態でした。

10時40分

モニターの、波形は、どんどん変化していき、この時点では、

すでに波形ではなく、心臓の痙攣(VT・VF)に、変化していました。

それでも、10~30台の、数値を、表示していました。

そして、家族がやっと、到着。

すぐに、部屋に案内して、患者さんに、対面してもらいました。

家族を、待って、看取られました

家族を、部屋へ案内すると同時に、日差しが、まぶしくもありましたので、

カーテンを閉めて、家族の方へ、状況を説明し、退室。

その後、すぐに、モニターは、0 に。

本当に、家族の到着を、待って、家族の方に見守られながらの、

最後でした。

呼吸が、止まってから、約30分間ほど・・・

80代で、体もやせ細り、小さくなっていた男性でした。

でも、家族の到着まで、必死に心臓だけが、動いていました。

本人の意思がそこに、働いていたかどうかは、分かりません。

私の声が、届いていたかどうかも分かりません。

でも、家族の方は、『間に合うことが出来ました』と、

言われて、3人で自宅へ帰っていかれました。

私は、看取りにあたる事が、経験を重ねてからは、

すごく少なくなりました。

若いころは、歩けば、急変事例に当たる人でしたが(;^ω^)

看取りには、なるべく当たりたくない。

時々、聞く言葉です。

でも、私は、そうは思っていないタイプ。

最後を、任せてもらって、お見送りをすることは、

そんなに、大変な事だとは、思っていません。

まあ、仕事の時間管理の、調整が必要になる事もありますが、

それは、後からカバーしたり、スタッフの協力も、

あるから、何とかなりますm(__)m

静かに、安らかに最後を迎えられるよう、何か、できたらいいな・・

と、思っています。

今年、しょっぱなの、日勤でのお仕事のお話でした。

最後までお読みいただきありがとうございます。

2022

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