目標を決めないと、どこに向かっていけばよいか分からないですよね。指導も同じ。1番大事なのは、目的と目標。そこが、しっかり分かっていれば、年間の指導計画も立てやすくなります。
新人指導の目的ってなんだろう?
そもそも、なぜ指導しないといけないのか?指導をしないといけない目的って、何なのでしょう?というか、指導ってなんなの?
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指導の意味は、ある目的・方向に向かって、教え、導くこと。だよ。
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目的は、教え、導き、経験を重ねて、独り立ちできる。だよ。
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指導をしなければ、正しい経験を重ねることが、難しく成長するにも時間がかかるんだよ。
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きちんと、独り立ちができて、先輩たちの頼もしい、戦力になってもらうために必要なことなんだよ。
① マニュアル通りの、業務は1人でできるようになっている。
② 正常と異常を、自分で判断できるようになっている。
③ 異常時には、きちんと報告することができ、その後の対処が指示通りに行える。
④ 疾患に関しての、再学習ができている。
⑤ 健康を害することなく、環境に慣れることができている。
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この、目標は1例です。各病院によって違うと思います。自分で自由に立ててみても良いかも!
目標は、まず1年後の新人さんのゴールを立てる
この部分は、各病院の教育委員会にも、書いてあると思いますが、何とも抽象的に書いている所が多いと思います。でも、ここの部分を、しっかりと指導する側が、理解・把握できていないと、指導そのものが、ブレてしまう事が多いです。できれば、しっかりと紙に書きだしておくと、良いかもしれません。目標を、明確にして、計画・手段を考えていくと、順序良く指導できると思います。
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目標には、長期目標・短期目標があるわよ!1年後のゴールが長期目標の時は、半年後の目標・3か月後の目標と小さく目標を立てて、実現可能な計画・手段を立ててみて。
例えば、上の様な目標を立てたとします。その後に、計画を立てていきますが、目標を、小さく分けて、計画を立てた方が、立てやすいと思います。
目標を、小分けにしてみる
『マニュアル通りの、業務は1人でできるようになっている』を、小分けにしてみると
これを、小さな目標に分けると。
- 1日の流れが分かる・理解できる
- 物品の配置を、知っている
- 処置のやり方を習う(点滴・OP出し・OP後・入院・退院などなど・・)
- 処置の見学・実施を重ねて経験することができる
- 決められている、観察項目を正しく観察できるようになる→~12か月目まで継続
- 1日の業務に対して、不完全でも準備して仕事を行うことができる
- 今まで、習得してきた処置の経験を、重ね自信をもって行うことができる
- 習得できていない処置のやり方を習う
- 決められている、観察項目を正しく観察できるようになる
- 患者さんの変化に、助言をもらいながら、気づくことができる
- 検査結果の異常値が理解でき始める
- 急変時・状態変化時は、プリセプターの指示に従って、行動できる
- 朝、自分の受け持ち業務を、自信を持って取り組むことができる
- 経験してきた、処置を、不完全ながらも、1人で準備して行えるようになる
- 習得できていない処置のやり方を習う
- 患者さんの変化に、助言をもらいながら、気づくことができ、自分でも気づき始めることができる
- 助言をもらいながら状態と、検査結果を結びつけることができる
- 急変時・状態変化時は、プリセプターの指示に従って、行動できる
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小さくしていくと、なんとなく、指導の順番が、見えてこない?
こんな風に、目標をどんどん小さくしていくと、その時期にやるべきことが、見えてくると思います。この小さな、目標に対して指導計画を立てていくと、順序よく指導ができて、方向性を見失う事も避けることができると思います。
目標に合わせて、計画を立てる
プリセプターとともに行動する時期
- 仕事の流れを説明・見学をさせる
- 物が置かれている場所の説明
- 時間が決まっている業務(オムツ交換・食事介助など)の説明・実施
- バイタル測定・観察・記録の方法を、指導
- 処置に関しては、難易度の低い物からの説明・見学・実施を繰り返す
この時期は、新人さん達も、職場に慣れていないため、業務中に『なぜ?』『どうして?』などの、質問は避けたほうが良いです。ただ、ひたすらに、教えて、見学を繰り返し、難易度の低い処置に対しての経験を重ねていった方が良いと思います。
基本的には、プリセプターと行動を共にするが、少しずつ1人での行動が増えていくことが、増えていく時期
- 経験していることは、とりあえず1人で行ってもらい、足りない部分の補佐を、プリセプターが行う
- ルーチン化されている業務は、1人で取り組むことができる
- 少しずつ、難易度の高い処置の経験を重ねてもらう
- 患者さんの状態変化・急変時などは、プリセプターが、主導的に動き、新人さんに指示を出し、処置に回ることができる
1人での行動が、増えてくる時期。プリセプターの補佐は継続。
- 業務の情報収集・準備が、不完全ながらも1人で行える
- 患者さんの状態変化時の経験を重ね、指示通りに動くことができるようになる
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計画は、急性期・慢性期・回復期などで、違いが出てくるわ。指導後の、フィードバックが大切になってくるわよ。
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目標の②~⑤も同じように、小さくしていくの。そして、現在の時期に出来ている事・必要なこと・足りないことをチェックして、毎日の指導に役立てるの。
まとめ
これは、あくまでも1例です。
そして、毎日のフィードバックも必要です。各病院によって、指導方法に違いはあると思いますが、目標がはっきりと、具体的であれば、指導計画が立てやすい事は、間違いありません。目標は、プリセプターさんだけでなく、新人さんにも指針となるので、今何を自分が学んでいるのか、将来自分はどんな風になっていくのか。『いつまでに、こうなろう!だから、これを頑張ろう!』と、思いやすいですし、同じ目標に向かっていけるので、フィードバックもしやすくなります。目標がはっきりしていないと、『何を、どうしたらいいか分からない』という、思考になりやすいですから。順序良く、計画を立てるためには、少し大変ですが、目標設定を細かくたてることが、早道になることが多いです。
毎日頑張っている、指導者さん達の、お役に少しでも慣れたら、嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ゴールの②~⑤についても、目標・計画を小分けにしたものを、書いていきたいと思います。
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