初めてのプリセプター・・・ドキドキ/ハラハラ

看護

こんにちわ。にわとりナースです。

4月から、新人さんのプリセプターを任命された、若きナースちゃん達に応援メッセージを、一つ!!

何を、どうすればいいの?

きっと、こんな思いで一杯でしょう。院内で、プリセプター研修講義など、受けてみたものの具体的に何をどうすれば良いのやら???数年前自分が新人だった時のことを、思い出してみて?と言われても、よく覚えていない・・・自分が指導されてきたことを、今度は指導すれば良い。と、思ってもどうやって?などなど。きっと、プチパニック状態かもしれませんね。指導は、いろいろな方法がありますが、そのうちの、一つを、少しお話します。

最初の3か月間は、ティーチングを重視(マニュアルに載っている業務)

病棟業務編

各病棟の、一日の業務タイムスケジュール。物品の場所。病棟の作り。カルテの見方。記録の方法。電話・コールの取り方。休憩室の場所。荷物を置く場所。などなど、ほかにもありますが。上記に挙げたことは、基本中の基本ですよね。でも、案外これを教えるって、大変なんですよ。こんなことって、みんな何回も教えること少なくないですか?でも、考えて!新人さんって、仕事に来るだけで緊張しているんです。1回教えてもらったからと言って、完璧に覚えるのって難しいと思うんです。まあ、個人差はありますが・・・

看護業務編(手技は除く)

コミュニケーション 患者さんへの挨拶・声掛けができるかの判断

バイタルサイン測定 正常・異常の判断力

観察        指示された症状の観察が正しくできているかの判断       

ケア        その病棟で決められた通りの、ケアができているかの判断 などなど

なぜ?どうして?これはなに?などの声掛けを控える。

指導をする際、良く行いがちなのが、一緒に部屋回りを行っているときに『これは何?』『どうして必要と思う?』『なぜ、それを行うのか?』『どうして、しなかったのか?』と声をかけてしまうことです。新人さんは確かに、学生時代に解剖整理もろもろの学習を経て、国家試験に合格しました。でも、初めて看護師として仕事に就いたばかりなので、たとえ知識として分かっていたとしても、目の前の仕事に、いっぱいっぱいになっている状態です。先輩に質問されることは、さらに緊張感を増すことになると思います。きっと、頭の中が真っ白になり、次に行うべきことも忘れてしまうかもしれません。もしかしたら、委縮してしまい、報告をすることが苦手な看護師さんになってしまうかもしれません。現場は、忙しく時間に追われることばかりです。皆、必死に戦っていますが、新人指導、特に初期の頃は、ぐっと自分を抑えて、これらの言葉を飲み込んで、次のフィードッバクを頑張ってもらえたらと思います。新人さんが出来ていないところを、プリさんが補足して回る。大変ですが、頑張って。

業務終了後、ケア終了後にフィードバックを行う。

部屋回り終了後、業務がひと段落ついたときに、新人さんと一緒にフィードバックを行うとよいと思います。部屋回り時に、新人さんができた点を振り返り、改善したほうが良い点があるときは、それを伝えるとよいと思います。例えば、部屋に入る際、挨拶は出来ていたが、ドアのノックがなかった。処置を行う際、きちんと説明・声掛けは出来ていたが、カーテンを引くことを忘れていた。などまず、新人さんがきちんと出来ていた所を認めて、もっと補足すべき点があれば、伝える。この時に『なぜ?』『どうして?と、指導者が考えることを、一緒に考える。たとえば、熱発した患者がいた場合、この患者には、まずアイスノンを使用する(アイスノンの保管場所も教えてね)とか、解熱剤の指示はここにあって、これを使うとか、投薬の方法とか。ここで、気を付けることは、発熱の原因を問うことです。『なんで、熱が出たと思う?『なんで、点滴が出たと思う?』これは、新人初期の看護師さんには、とても難しいことだからです。この発熱の原因をアセスメントするには、全身状態の把握・創・褥瘡の有無・原疾患・既往歴・検査データーの解読能力などが、必要だからです。これは、新人さんの手に追えることではないと思います。フィードバックをする事で、新人自身も冷静にその時の行動を振り返ることが出来、次はじゃあ、こうしよう。次は、もっと。と考えることができるかもしれません。

プリさんは、気になるところ、気づいて欲しい所を、覚えておかないといけないから、大変ですが・・

おわりに

看護業務編で、判断/判断力と書いたのは、新人3か月間は、正常と異常の判断がしっかり行え、異常時すぐに報告ができる様になることが、とても大切なことなのです。この部分の力がしっかりと育たないと、観察ができない、一人では何も任されない看護師さんになってしまう可能性が出てきます。

この期間は、異常時はプリセプターが、その後の処置・手技を行い、新人は見学をさせると言う事が出来ればよいと思います。なぜならば、状態が悪化しただけで新人さんはプチパニックになります。きっと、その後は出来るはずのことも、出来なくなってしまう事でしょう。新人初期には、成功体験をなるべく経験するほうが、その後の成長に良い結果をもたらしてくれます。とは言え、やっぱり現場の忙しさの中、なかなかゆっくりと指導なんで難しい!と思うかもしれません。でも、現状資格だけを持ち、経験・手技動作を持たない新人さん達を教育するには、ゆっくりと、順序立てて教えていくことが、一番の近道になるのでは?と思います。

今回は、ざーっと指導の概要の一部みをお話しました。 次回は、もっと詳しくお話できたらと思います。

頑張れ、プリセプターさん達!!


プリセプターシップを変える新人看護師への学習サポート / 北浦曉子 【本】

 

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